卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科卒業研究および工学研究科 情報・デザイン工学専攻修士研究の事例紹介

  • 耳鼻科診療の不安感・恐怖感を軽減するディストラクションツール
  • 耳鼻科診療の不安感・恐怖感を軽減するディストラクションツール
  • 耳鼻科診療の不安感・恐怖感を軽減するディストラクションツール
  • 耳鼻科診療の不安感・恐怖感を軽減するディストラクションツール

耳鼻科診療の不安感・恐怖感を軽減するディストラクションツール

小瀬里菜子
工学部 デザイン学科 感性インタラクション研究室

耳鼻科での処置・治療内容を事前にツールを通して知っておくことで治療中に対しての不安感・恐怖感を軽減することを目的とし、現場で使用できる絵本型のプレパレーションツールを開発した。

対象年齢は3~7歳の子どもとし、待合室での使用を想定した。絵本の構成は、親しみやすいキャラクターが耳や鼻、症状に合わせた診察内容を(1)耳鼻科嫌いの「なおすくん」が耳の妖精と出会う(2)アレルギー性鼻炎編(3)耳垢編(4)中耳炎編の4編とした。(2)~(4)によって耳鼻科での診察の流れを大きく掴むことができると考えたためである。

また、子どもの共感性を高め愛着をもってもらうために、耳鼻科嫌いな子どもを主人公とした。イラストは、暖色を中心とした中~高明度且つコントラストのある色彩で柔らかいタッチで描いた。医療器具はリアルに描写するほど恐怖感が出る。そのため、嘘にならない程度で世界観に合わせたタッチでメリハリをつけて描き、プレパレーション効果を高めることを意図した。

作品一覧