卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科卒業研究および工学研究科 情報・デザイン工学専攻修士研究の事例紹介

  • 見た目による抱きつき型の印象
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見た目による抱きつき型の印象

佐々木七海
工学部 デザイン学科 メディアクリエイション研究室

本研究の目的は、人体を連想させる形状と抽象形状とを比較して、見た目の印象として抱きつきたいという印象の違いを明らかにすることである。そこで、抱きつきたいと思わせる抱きつき型の形状として、「抽象形状から人体形状に近付くに連れて抱きつきたいという感情を損なう」「人体形状を基として抽象化された形は安心感を与える」の2つの仮説を設定した。

人体形状(男性形状と女性形状)と人体を連想させにくい3種の抽象形状を対にし、3段階でそれぞれの形状に近付くように新たな抽象形状を作成したことで、形状は5段階に変化するセットが6つできた。これらの形状を用い、Webによる検証実験を実施した。実験結果から、女性形状は人体の特徴が大きく表れるため、多くの負の感情を持たせやすいことがわかった。また、「抱き心地が良さそう」「見た目が好み」であることで、人体形状に類似していてもネガティブな感情を取り除ける可能性があることがわかった。

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