卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科卒業研究および工学研究科 情報・デザイン工学専攻修士研究の事例紹介

  • VRを用いたストレスコーピングツールの提案
  • VRを用いたストレスコーピングツールの提案
  • VRを用いたストレスコーピングツールの提案
  • VRを用いたストレスコーピングツールの提案

VRを用いたストレスコーピングツールの提案

アフィク ナズミ ビン アズニディン
工学部 デザイン学科 メディア情報デザイン研究室

本研究は、入院患児を対象に、ストレスコーピングのバーチャルリアリティー(以下、VRとする)ツールにおいて周辺を飾ることと簡単な遊びで、体験者がストレスを緩和できるかを明らかにすることを目的とする。

提案するストレスコーピングツール(以下、ツールとする)は、遠くからものを取る、筆とカラーパレットを用いて周辺のモノの色と模様の変更、ランダムに現れる紙コップをボールで当てて点を取るゲームの3つの機能で構成される。ツールは病院でも手軽に使えるスタンドアロンのFacebook社のVRHMD「Oculus Quest」用に開発した。新型コロナウイルス感染症の影響で入院患児を対象にする実験はできなかったため、被験者は20代の学生と9歳の女の子合わせて11名とし、一般的な使い勝手としての評価実験を行った。実験の結果、ツールの臨場感、楽しさと使い勝手を高く評価したことから、入院患児のストレス軽減の有効性にもつながる可能性があることが示唆された。

作品一覧