拓殖大学
工学部 デザイン学科卒業研究および工学研究科 情報・デザイン工学専攻修士研究の事例紹介
スマートデバイスを用いた水害想定ARアプリケーション
- 後藤天志
- 工学部 デザイン学科 メディア情報デザイン研究室
本研究は、水害をよりイメージしやすくするために直感的でわかりやすいARに着目し、スマートデバイスのARアプリケーションを用いて、平時の水害への危機意識向上を図る。また、災害時に起こりうる危険性を本ツールで体験し、ツールの有効性を検証する。
スマートデバイスでARツールを起動し、地面や周りの空間を認識し、浸水シミュレーションを実際のカメラ映像に透過し体験を行う。実験では20代男性10名、女性1名の被験者計11名で実験を行った。被験者のフィードバックにより、子供でも簡単に使用できそう。様々な場所で身近なツールを使用し体験できる点が良いなど、ツールの手軽さを感じたという意見が多く上げられた。また、自分の目線の高さまで水位が上がることを視覚的に感じ取れた、想像した以上のスピードで恐怖を感じたなど、本ツールを使用することで水害の恐怖心を与えることができると共に、ARの特徴を生かしツールの有効性を明らかにできた。