本研究の目的は、アロマを嗅ぐことによって想起される形容詞(以下、感性語)と色を調査し、それぞれの関係性を明らかにすることである。調査は被験者にアロマを嗅がせ、制作したWebアンケートに回答させる方法を取った。提示した対となる語に対して5段階で選択させた。結果に応じて該当グループに含まれる感性語を選択させ、アロマの印象に近い色をカラーパレットから選択させた。さらに「過去に嗅いだことがあるか」「具体的に思いついたもの」2つの質問を口頭で行った。アロマは22種類のシングルアロマを使用し、プラスチック容器に入れた脱脂綿に10μl滴下し、蓋をして30分以上放置し使用した。結果は、感性語と色に分けてマッピングを行い、アロマごとに選択された色の結果を配色の視点から考察した。馴染みがないアロマは感性語に個人差が現れ、馴染み深いアロマは統一性がある傾向が見られた。また具体的に思いついたものから連想される色を選択する傾向が見られた。。