拓殖大学
工学部 デザイン学科卒業研究および工学研究科 情報・デザイン工学専攻修士研究の事例紹介
子どもたちの成長に合わせて本との関わり方を育む施設
- 野呂哲平
- 工学部 デザイン学科 室内設計研究室
子どもたちの成長に応じた本との関わり方を考え、様々なコミュニ―ケーションを誘発する施設を提案する。
小学生から高校生まで継続的な読書への関心を育み、本を手に取る機会を増やすことによる読書活動の推進を目指した。栃木県宇都宮市一条中学校跡地の一部を計画地とし、敷地面積約10,000m2、延床面積約2,000m2、蔵書数約10,000冊に設定した。広い敷地を活かした平屋とし、「本を楽しむ」「管理」のエリアが一体となったメインの建物に、「憩いと交流」と「学びと集中」のエリアが角度と距離をもって向かい合う配置となっている。中庭を挟んで向かい合う面を全面ガラスにすることで、中庭への視線を促し、離れた空間でも互いを意識することができる。「本を楽しむ」エリアは子ども図書館、「憩いと交流」エリアはブックカフェ、「学びと学習」エリアは自習室・会議室を主用途とし、それぞれ対象の学齢にあった空間構成で、地域に親しまれる場としても機能するものとなっている。