拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展
工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン学専攻
化学療法を受けている患児の食育・薬育のための教材
- 中嶋 香夏
- 工学部デザイン学科 感性インタラクション研究室
化学療法を受けている患児は食べられるものが厳しく制限されており、食べられる食物の中でも調理法によっては食べることができなくなるなど理解が難しく、専門知識を持たない保護者や患児だけで判断することは難しい。
そこで本研究では、ゲーミフィケーションの理論を取り入れた食育・薬育リテラシー教材を開発することとし、楽しみながら本人が強く意図せずとも学習ができるデザイン要素を明らかにすることを目的とした
この教材は、動物をモチーフにしたコップ型の本体3種類と、食べ物の形をしたコマ20種類、鍋1種類で構成されている。 食べ物のコマは動物の口のサイズより大きいものと小さいものがある。大きいものは免疫が落ちている患児には食べることができないものであり、小さいものは免疫が落ちている患児でも食べることができるものである。実際に食べさせる動作が加わることで、従来の文字やイラストで構成された食育教材では難しかったことを遊びの中で無意識に学ぶことができる。