てんかんの外科的手術を受ける患児とその保護者を対象とした、看護師によるプレパレーションを支援するツールを制作した。本ツールは、てんかん患児へのプレパレーションについて研究を行う小児看護の専門家から、看護師が子どもに伝えたい内容を5項目選定していただき、計10冊にまとめた。ツール本体は、発達障がいや知的障がいが伴うことが多いと明らかになっている患児一人ひとりの理解度に応じて、看護師が内容をカスタマイズできる「子どものためのツール」と、保護者にも同時に手術説明ができ、メッセージカードとしての使用もできる「保護者のためのツール」の2つのアイテムで構成される。看護師は患児に「伝える/伝えない内容」を事前に保護者と相談してから、プレパレーションを実施しており、この工程を考慮して、すべてのツールの内容は連続しておらず、伝える項目のみを取り出し、順序を気にすることなく対象の患児に適したタイミングで使用できる。また、本研究は、新潟医療福祉大学健康科学部看護学科との共同研究として行った。