拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展
工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン学専攻
交渉術に関心を持たせるボードゲームの制作
- 辻本 裕哉
- 工学部デザイン学科 メディア情報デザイン研究室
ボードゲームは大学の講義でも利用されており、先行研究としてボードゲームを教育に利用する事例が存在する。ボードゲームには交渉を題材にした、人気の高いものも存在する。本研究では「交渉術に関心を持たせるボードゲームの制作」を目的とした。ゲーム内容は、交渉により相手プレイヤーと商品を売買するというもので、実際にプレイヤーといくらで売り買いするのか、交渉をする必要がある。ゲーム終了時に最も利益をだしていたプレイヤーが勝利となる。交渉術には心理学用語を名称に用いた交渉テクニックが存在する。調査した結果判明した10種類の交渉テクニックを、ゲーム中必ず使用するカードに採り入れ、より交渉術に触れる機会を増やした。実際の交渉を交えつつ交渉テクニックに触れさせて、交渉術への関心を促した。本ゲームのプレイ人数は2~4人、ターゲットは高校・大学生とした。本ゲームを複数の被験者で試用した結果、ゲームへの高い評価と交渉術への関心を持たせることができた。