広島県呉市にある瀬戸内海に浮かぶ三角島では住民の高齢化による深刻な人口減少が続いている。本研究では、地域振興のプロジェクトの一環としてブランド価値を高めるために三角島独自の色彩ガイドラインを提案した。色彩ガイドラインを検討するにあたり4つのテーマを決め、それぞれイメージカラーを選択した。「高級感のある」は空気の澄んだ三角島の海岸を、「親しみの持てる」は三角島特産のレモンと住民の方々を、「島独特の」はレモンの木と三角島から見える景色を、「非日常な」は三角島の景色の彩度を上げてイメージした。三角島の住民の方と意見交換を行い、頂いた意見を元に4つのテーマの色彩ガイドラインを三角島の特徴ごとに区画分けし冊子にまとめ、フォトモンタージュを作り実際に使ったらどのようになるのかを確認した。本研究では三角島が今後レジャーの島として開発されていく時のブランド価値をより高めることができるような色彩ガイドラインの検討を行った。与える印象を変えつつ、様々な三角島らしさを出すことができたのではないかと考える。