拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展
工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン学専攻
アナモルフォーシスを用いた逆走対策路面立体標示
~阪神高速道路11号池田線出入橋IC出口を対象として~
- 竹澤 拓也
- 工学部デザイン学科 シビックデザイン研究室
高速道路の逆走事案は、平成23年から平成29年9月までに966件も発生しており、その対策が緊急の課題となっている。本研究では、透視図法によって三次元空間を平面状に再現するアナモルフォーシスの手法を用いて、路面矢印表示の立体表現をデザインした。
逆走する運転者には表示に気づきやすく、正常走行時には運転への支障が少ないことを条件に制作した。また、今回の対象の場所は、逆走対策が必要となっている大阪府の阪神高速道路11号池田線出入橋IC出口とした。
はじめに、フォトモンタージュを用いて逆走方向から気づきやすいデザインを探った。次に、逆走時および正常走行時の見え方を簡易CG動画を制作して確認した。最終デザイン4案に対して、CGによるドライブシュミレータを用いた印象評価実験を実施して、緑色の円柱矢印案が最も優れる案として選定した。その後、現場施工が容易性を考慮して、直線構成となる緑色の六角柱デザインを制作した。