自然災害が多発している昨今、避難所生活において「プライバシーの確保」が大きな問題としてあげられている。避難所内では多くの避難者で溢れかえり、着替えもままならず、会話が筒抜けになってしまうことが避難者のストレスの原因となっている。これらの問題に対し、避難所内に備蓄可能で、誰でも簡単に組み立てが可能な簡易間仕切りシステムを提案した。面形状の支柱パーツと横梁、紙管、ジョイント用のコルク柱の4パーツで構成されており、紙管と横梁に布をかけることでユニットを構成できる。各パーツには表裏や左右の違いがなく、紙管や横梁のサイズを変更したり連結したりすることで、奥行きや幅方向への伸縮を可能としている。また避難所内でのストックを前提としているため、収納時にコンパクトになるよう部品の凹凸の位置についても考慮している。各パーツを活かすことで救護室や相談窓口の展開も可能となり、支援物資や防災グッズと併用することで構成パターンも増え、利用者に合わせた空間を構成することが可能となる。