拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展
工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン学専攻
子どもと自然をつなぐ体験型学習教材
- 妹尾 涼
- 工学部デザイン学科 室内設計研究室
現代の子どもたちは、都市化や電子メディアの普及により自然と触れ合う機会が減少傾向にある。体力低下等も問題とされている中、各教育機関は生活・自然体験の充実を求めている。本研究では幼稚園や小学校で展開する体験型教材を提案・制作した。800㎜×800㎜×1600㎜のユニット構成とすることで、様々な広さの空間に対応することができる。各ユニットは箱状のベースと自然要素をモチーフとしたパーツで構成されており、非使用時はベースの中にパーツを収納することができる。それぞれ「葉(季節)」「切り株」「落ち葉」「根っこ」の自然要素と、「組み立てる」「冒険」「競う」「自由」等子どもの興味をひき、学習効率を上げる要素を組み合わせたものとなっており、自由につなげて一つの自然空間を演出することができる。加えて、「座る」「くぐる」「引っ張る」「拾う」等の動作を誘導する仕掛けを各ユニットで展開した。また、安全性を考慮し、ベースは強化ダンボールと紙管、パーツは布やフェルトを主な素材とした。