東京工芸大学
□の音[しかくのおと]
大山 千尋 / インタラクティブメディア学科
自分が住んでいる街や記憶にある故郷は、どんな音が組み合わさって成り立っているのだろうか?私たちの都市や日常の環境音は、どのような音が混ざり合って構成されているのかを気付くための装置。
都市空間で聴くことができる特徴的な9つの音を録音し、その音のイメージのビジュアルをアイコン化して駒を制作した。その駒を4×4マスの盤面に置くことで擬似的にサウンドスケープ/音風景を体験できる。盤面では中心に自分がいると仮定し、駒に対応した音を頭部伝達関数を用いたシミュレーションによって前後左右の方向と距離感を含めて自由に配置し聴くことができる。
音の組み合わせ方や位置を少し変えるだけで、そのサウンドスケープから想像される都市/街/故郷は様々な変容を生み出す。