東京工芸大学
平成浪漫
今井 天平 / 写真学科
私は昔の日本に興味がある。
二度の戦争に勝利し、帝国主義の欧米列強と肩を並べ、第一次世界大戦でも勝利側につき国中が国威の発展に沸き夢を見た時代。
しかしその後の恐慌、震災、敗戦。そして敗戦コンプレックスからの経済の発展。この時代の日本の文化、作品には勢いがあるがどれも影を潜めている。
今、私たちの生きる時代はすべてのものが停滞して、目には見えにくい薄い絶望が蔓延している。今を生きる私が昔の日本を私なりに表現することによって過去を生きていた人々と同じように私の光と闇を再確認する。