東京工芸大学
12人の良からぬ少女たち
長田 結花 / デザイン学科ビジュアルコミュニケーションコース
等身大の不良少女を、12人描いた作品です。卒業制作展では、その中から6点を展示しました。
不良少女というモチーフは、青臭い感情の象徴です。青春や反抗などといった青臭い感情の意思表示をする少女、という意識で描いています。
このモチーフには、限られた狭い世界の中で生き抜こうとする強さや、しかしその世界の中でしか通用しない力の弱さ、そしていつか必ず失われなければならない儚さなどが内包されています。
そしてその中にある、青春や反抗を謳歌する青臭い感情は、かつての自分や、かつての誰か、そしてもしかしたら今の自分や誰かの中にもあるものです。
この少女たちと目を合わせたり向き合ったりすることで、あの頃は向き合えなかった存在や感情に思いを巡らせてほしいと考え、制作しました。