東京工芸大学
Between yesterday and today
星 那実 / メディアアート表現学科
作中には多くの花が登場する。
作品の中で、花は二つの意味を持つ。
一つは生命の象徴としての花である。
人と同じように、美しく咲き誇る花もいつかは朽ち果てる。
いのちの縮図ともなるその成長すべてを捉えたいと思っていた。
そしてもう一つの花の意味は献花である。
人は死者に花を捧げる。
では一体何故人は死者に花をたむけるのか。
それは、人々が花の美しさだけではなく、移ろいやすさや儚さに惹かれるからではないだろうか。
花に人間の一生をなぞらえるように、その命の短さゆえにいとおしむべき存在の花に「生」と「死」の両方の時間を感じることができるからだと思うのだ。
そういった時間の経過を、果実や少女、動物や花などをモチーフにして、
3DCGと実写、タイムラプス撮影を用いてグラフィカルに表現した。