東京工芸大学
この世界に見えるもの。
中里 楓 / 写真学科
この作品は日常のスナップ写真の上からフォトグラムを施したものです。
一見かけ離れた世界を作っているように見えるかもしれませんが、この状態こそがリアルだと思います。
アンデルセンの言葉で「私の一生は一編の童話のようだった。」とあるように、とある日常は物語であり、実現しない創造上の物語だって日常なのです。その2つはミックスジュースのように混在していて、空気のように自然とそこにあるものです。
それを、写真という日常を切り取るものの上からフォトグラムを施すことによって可視化し、よりリアルな世界を現しました。