桑沢デザイン研究所
心のパズル
ファッションデザイン専攻(眞田岳彦ゼミ)
家族、友人、恋人など、自分と関わる人達は、何を想い、何を感じ、何を求めているのだろうか。直接見ることが出来ない人の心を、模様を用いて視覚化する。様々な模様を組み合わせることで「心のパズル」は出来上がる。ニットの模様は一つ一つ意味が異なり、生きていく上で欠かせないものを表している。願いや想い、記憶などが積み重なることで、その人の内面を表す「人柄」が作られるように、編み手の想いや祈りが「模様」となり、私たちを外側から包んでいく。「あなたが必要としているのは何ですか?」という質問を投げかけ、10の模様の中から今必要としている模様を選び、パズルのように組み合わせる。必要なものが増えるたびパズルの模様は変化する。自分にとって本当に必要なものは何なのか、自分と関わりのある人達は何を考え、何を求めながらいきているのか、パズルを通して考える。衣服を纏うように自分の心を纏う。私たちは気持ちの変化に伴いながら日々変化する模様を纏って生きていく。