桑沢デザイン研究所
いのちとは。
スペースデザイン専攻(藤原敬介ゼミ)
自然が作り上げてくれた私たちの「いのち」を自身のテーマにしました。いのちと聞いて私が思い浮かべた印象は「いのちとは一瞬で儚く散り繊細で、美しい」というものでした。それらを二つの作品で表現しました。一つは美しさを表現した牡丹絵柄の棚です。牡丹は日本の植物の象徴でもあり、美しさの象徴でもあります。棚として使用する目的もありますが、鑑賞し何か美しさに関心を持ってもらえればと思っています。もう一つは時間の経過、棚として使用していく上で底面に傷がつき使用者の生きている証や軌跡をのこしていくものです。傷がついていく事で底面は透明になり棚と同化していきます。とても繊細のもので少し傷がつけば元に戻らない儚さがあります。そうして同化した時に儚く「いのち」は無に還る事を表現しました。