東北工業大学
陶芸によるオブジェの制作
中澤 恵子 / ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 ビジュアルデザインコース
この作品は流木をモチーフに制作し、何本も折り重なる流木をオブジェとして表現した。流木とは、河川や海岸に流れ着く樹木の漂流物のことであり、流木を使用した芸術作品も多く存在する。長い年月をかけて化石のようになった流木は焼きものの材質に似ている。作品の構想段階で土とつながりのある自然物をテーマとしたオブジェを制作しようと考えた。土から作られる陶器は日常生活の中で身近な存在であるが、目的によって製法を変えることで自由に姿形を変えることができる。焼きものの原点である土器と同様のテラコッタ粘土を使用することで、自然の中にあっても違和感のない作品となった。作品を制作するにあたり、粘土の性質を理解し、制作するものに合わせて選ぶことの重要さを学んだ。