東北工業大学
木の弾性を生かした新しい椅子の提案
及川 絵里 / ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザインコース
背景「生産技術や素材の可能性の追究」
提案に先立ち、一般的にどのようなデザインが良い評価を得ているのかという分析を行ったところ、今までにない新しい形や機能を持ったデザインは生産技術や素材を上手く利用、あるいはまったく新しい加工法を用いることにより作られたものであった。 上記分析の結果、デザインは新しい生産技術を生み出すことが可能であり、生産技術は良いデザインを生み出すことも可能であると考えた。これを踏まえ、生産技術や素材の特徴を生かし、それらで新しいデザインを生み出すチャレンジをすることを目的と定めた。
コンセプト「木の弾性を生かした新しい椅子の提案」
デザインする対象を椅子とし、素材は木材と設定。 現在すでに存在する椅子のデザイン、特に素材の性質を生かした椅子を中心に調査をしたところ、“しなり”を生かしたキャンティレバー構造の椅子が多く見受けられた。 しかし“しなり”を生かす=キャンティレバーとなってしまっており、多様性はあまり見られないのが現状である。 そのようなことから、木の弾性を感じることのできる椅子を独自の成形合板の技術を用いて制作しようと考えた。