東北工業大学
ハンドメイドギターの製作
塚野 彰紀 / ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 ビジュアルデザインコース
簡易ギターの始まりは1800年代の南北戦争時から大恐慌時代の頃「ギターが欲しいけどお金が無い。」という貧困層の人が葉巻の箱と箒の柄に鉄のワイヤーを張って作ったのが始まりである。ちなみに葉巻の箱に限らず箱であれば何でも良く、ビールケースを用いる人もいた。この手製のギターで音楽の道に入った人は当時少なくなかったはずだ。 簡易ギターは少なからず当時のブルーズマンに影響を与え、ブルーズは後の音楽に多大な影響を与えた。そう考えるとまるで偉大な楽器のような気がしてくるがそんなことはなく、現在の楽器と比べると見劣りし悪く言うと粗悪なモノである。私は粗悪ながらも今なお愛好家の多いこの楽器に惹かれ現代のギターとの構造や音の違い、当時のブルーズマンの考えなどに興味を抱いた 本研修では簡易ギターを制作することでギタービルディングに必要な技術と知識を習得し、同時に音楽史などそこに根ざした文化の理解を深めることが目的である。また、現代のギターに見劣りしないクオリティーの追求も目標の1つとしている。