展示台に置かれたマウスを操作することで壁に投影されたマウスカーソルが移動し、設置されたスチール製の棚やスイッチなどに合わせてクリックをすると、棚の開閉や蛍光灯のオンオフなどクリックしたものに応じて実際のものが動作する。
一見コンピュータ制御で動作しているように見えるが、実は壁の裏側では人間が待機しており、展示室内に備え付けられた監視カメラからマウスカーソルの位置を目視、人が操作するのに合わせて裏側の人間が手作業で家具類を動作させている。
テクノロジーを用いて現実を拡張しつつも、裏側にあるシステムでは何が行われているのか表側からは計り知ることができないということや、機械化する人間の姿をインタラクティブアートの体裁を装って表現したパフォーマンス作品。
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