今日、都市での人々の暮らしは徐々に内に追いやられ、都市を形成しているはずの建築と都市は切り離されそれぞれの文脈を持つようになった。そこで接続詞を持つ集合住宅を私は設計した。
それは、各住居のダイニングルームのみがすべて一層目に存在する集合住宅だ。ダイニングルームは接続的である。一日のうち数回食卓として使用されるダイニングルームは、その他の時間の多くを様々な目的で誰もが使用することができる。住居の中でコモンスペースの役割を持っている。そんなダイニングルームを同時多発的に敷地内につくり、その他の人々が暮らす部分をそれよりも上層になるように設計した。ダイニングルームは人々が集まる場所となり、住人と社会とを接続する場所となる。
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