今回、私は市販で売られているカラーシール(文房具等に付けて整理や分類をするためのもの)を用いて髑髏(どくろ)をモチーフとしたグラフィック作品を制作しました。タイトルの「mate-real」は「material / 素材」と「real / 真に迫った~」を合わせた造語で「素材の本当の姿」という意味です。
以前から私は様々な素材を用いて同名の作品をいくつか作っており、今回の作品はその中の一つです。どこにでもあるものに少しの変化を加え、見たことの無い表現を発見し、一つのグラフィックにするということを行ってきました。不思議なことに一見どれも無機質な素材なのに、毎回生々しい生物のような表現が生まれます。それはときに生と死を連想させるほどに強い世界観となります。髑髏はその生と死を象徴するものとして用いました。この作品を見たことで、身近なものの中から少しでも多くのことを発見をできたなら幸いです。
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