離乳食を始めた乳幼児にとって、食事は成長のきっかけとなる大切な時間です。彼らが自ら進んで食事をとるためには、正しい姿勢や周囲との信頼関係が不可欠ですが、それらの考えを反映した育児用品はまだまだ少ないように感じます。そこで私は、保育園内で使用する食事用家具に着目し、乳幼児の食を通じた成長をサポートする製品を提案します。
保育士1人につき、乳幼児は3人程度の保育が一般的ですが、このテーブル・チェアは、その時々の人数によってレイアウトを組み替えられます。3セットをつなげることで一つのテーブルの様になりますが、この場合、従来の対面式のテーブルとは異なり、1人の視界に2人が同時に入ってくるため、乳幼児は左右の相手と自分を比較しながら食事を身につけていけます。また、乳幼児の足・腰を支えるチェアの造形は正しい姿勢を保ち、噛む力の発達を促します。保育士が介助しやすい工夫や毎日の手入れ、持ち運び、未使用時の収納にも考慮したデザインになっています。
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