東京工芸大学
東京工芸大学 芸術学部卒業・大学院修了制作展2017
宇宙(そら)の片すみで
- 金井 千夏
- 芸術学部 アニメーション学科
荒廃した孤独な宇宙を一人旅する少年は、ロケットに積む思い出の蓄音機から流れる音楽だけが心の支えでした。
どこの星を回っても生きている者がおらず、ある時劣化した星に降りると無人の家で一匹のロボ犬と出会いました。
孤独な宇宙で二人はすぐに仲良くなりました。ですが劣化した星での楽しい時間に、星が崩れだすタイムリミットが迫ります。
小さなロケットに犬ロボを乗せる余裕はなく、少年は今まで支えにしていた思い出の蓄音機を降ろしていくか、出会った犬ロボを乗せていくのか決断します。
「今を大切にすること」がテーマです。
この作品はデジタル作画と背景に立体のストップモーションアニメーションを組み合わせて制作しました。
立体背景をそのまま使ってしまうと、実写の生感が強くキャラクターに馴染まないため絵よりに加工し、逆に作画部分では輪郭線をつけてしまうとキャラクターだけのっぺりとした平面感が出てしまうので、輪郭線を少なくし程よい画面を模索しました。