卒展レポート

東京工芸大学

東京工芸大学 芸術学部卒業・大学院修了制作展2017

春巡-SYUNJYUN-

橋本 光世
芸術学部 デザイン学科 映像情報デザイン領域

これまで22年間で、就職は私の人生の中で大きな節目の1つでした。だからこそ、学生としての最後の作品は就活をテーマにしたいと考えました。『冬の寒きを経ざれば、春の暖かきを知らず』約半年間の就職活動を終えて、振り返れば波乱万丈だったと思います。何をしても思うようにいかず、死にたいと塞ぎ込んだ時期もありました。ですが、その辛い時期を経験したからこその今、そして未来があるのだとこの経験を契機に思うようになりました。作中では巡るという言葉がキーワードになっています。喜怒哀楽、すべての感情が血液のように循環して私を築いているということ。過去から現在へと時間を巡り未来へ続いているということ。この2点を3DCGアニメーションと実写にテクスチャを加えた独自の表現方法で視覚化しました。今までの人生の集大成として自分を題材にしてひとつの形にできたことを嬉しく、またそれが評価されたことに感謝しています。

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