岡山県立大学
COCORO...(ココロドッツ)
光森 雅明 / デザイン学研究科デザイン工学専攻情報デザイン学領域
『COCORO...(ココロドッツ)』は空間の色を測定し分解、再構築を行うインタラクティブ・システムおよびその表示デバイスである。表示器は回転する柱の先に赤、緑、青色に点灯するLEDをそれぞれ1つづつ備えており、柱が回転することにより残像が重なり合い様々な光の円相の表現を可能とする。LEDを制御するArduinoはさらにパソコンと接続し、Processingと連動することによりコントロールされる。Processingで処理を行うことにより、カメラの映像から選択したピクセルのRGBの値を測定する。その値はProcessingを通してArduinoに送信され、Arduinoは値に応じて三色それぞれのLEDをコントロールする。選択したピクセル、あるいはカメラに映る映像が変化するたびに、三色のLEDはその明るさを変えて回転し続ける。専用のタブレットPCのカメラを使って空間を撮影し、その映像から指で選択したピクセルの色彩をRGB値としてそれぞれの色のLEDへリアルタイムに反映させることができる。空間周辺をより見回して様々な色味を選択することで、LEDの反応と共に空間を見ること、空間にいることを意識させ、そこで見た自然物や人、建物の、再発見を促すことを意図している。