名古屋学芸大学
「ダイニングテーブル」と「ダイニングテーブル」
若山雅佳 / メディア造形学部 映像メディア学科 インスタゼミ
目の前に存在するモノを見るのと、そのモノをメディア越しに見るのとではイメージに違いが生じます。しかし、メディア越しにしか見ていないモノが多く有りすぎる現在、実際に見たモノとメディア越しに見たモノとが区別の付かない様になっているのではないでしょうか?
私たちが見ているモノとは何なのでしょう。
作品の形態は、『朝食の風景』を作ったテーブルと、そのテーブルを撮影した写真両方をカメラで撮影しモニターに入れ、写真の映像だけを流す。その時モニターからは、実際の朝食を思い浮かべるような効果音も流した。『朝食の風景』である理由は、『朝食の風景』が大勢の人がイメージを共有しているシーンだという事。パン・卵・ハムの揃ったテーブルを見たらほとんどの人が朝食をイメージするであろう。会場では、モニター・『朝食の風景』を作ったテーブル・写真と順に鑑賞者の目に入るように導線を組んだ。