名古屋学芸大学
雨蛙
川瀬直和 / メディア造形学部 映像メディア学科 映画ゼミ
この作品はアマガエルをモチーフにしたアニメーションです。
制作のきっかけは2011年の大震災、原発事故です。
圧倒的な力に翻弄され、一瞬の夢のような出来事で変わる運命を、アマガエルという踏み潰されてしまっても何とも思われない存在から描いています。
このストーリーはよい話なのかわるい話なのか、はっきりと描いてはいません。誰かが命拾いした一方で、また誰かが大変な目に遭っている、ということはこの世界の条理そのものかもしれません。
アマガエルの生々しさを出すため、絵は手書きで水彩やペンのタッチを強調したものにし、暗闇に浮かぶアマガエルを鮮やかに表現しています。
また、コマ撮りの動画をコンピュータ上で合成するなど、新しい技法も取り入れて制作しました。