多摩美術大学

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たゆたう

津守秀憲 / 工芸学科

私は水彩絵具のような滲みやぼかした色合いが好きです。
たっぷりの水の上に絵具を走らせ、その色が踊り、乾いて出てくる色の柔らかな濃淡に心惹かれます。
ガラスが溶けて高温の液体に戻り、それが流動することによって銅の青に滲みやぼかし、濃淡が生まれ、色を形作っていく。
水の中を漂うかのように、空間に色を踊らせるイメージで作りました。
ガラスの中に青く見える部分は、全てもとは金属の銅です。
ガラスと焼成することにより化学反応して変化した色です。
その変化はまるで金属である銅がまったく別の存在へと変化してしまったようで、その変化が作品の中で起こっていると思うととても不思議で面白いと感じ、そこに着目しました。

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