障害者に社会の中、地域の中での居場所獲得、地位向上を促すために。
障害者が地域の中で活躍するにはまず自分の居場所を獲得しなければならない。そのためには地域の人々とコミュニケーションをとっていくことが必要である。コミュニケーションというのは両者の間に何か共通な事象や情報などのきっかけが存在することが重要だと考える。机に向かって勉強することだけが勉強ではない。学校というのは知識や社会常識を養ったり人間が社会へ出る準備をするための場所である。私が提案する特別支援学校は小中高一貫のオープンスクール形式・分棟型で、それぞれの棟とまちの間に5つのきっかけをつくった。具体的には動物の庭、農業体験の庭、文化・創造の庭、ビオトープの庭、アロマの庭である。
障害児達は12年の間、このきっかけをつかむ習慣を日常的に養っていくことで手に職をつけたり、さらなる地位向上が望める。この学校が障害者が有利に社会参加をしていくための一つのツールとなることを願う。
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