「人間と植物との新たな関係をつくりたい」
植物と人間とは、元来大変密接な関係にありました。しかしながら、現代においては両者の間には距離が生じているように感じます。したがって、植物を手軽に生活に取り込むことができれば、植物と人間との距離を近づけることができるのではないかと考えました。
そこで、私達にとって大変身近であり、非常に柔軟性に優れた素材である紙と、植物を組み合わせた、新たな植物素材の制作を試みました。
そして、試行錯誤の末誕生したのが、この『千彩(ち-さい)』です。『千彩』と一般的な植物素材との大きな違いは、
素材としての二面性があるかどうかというところにあります。『千彩』の場合は、植物素材としてだけでなく紙素材としても用いることができるため、植物の素材としての用途だけでなく、作り手の作品の幅も広がるのではないでしょうか。
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