棚構造のブースによって構成された、一階はカフェ、二階は本屋の複合商業施設。空間を大きく縦半分に分割し入り口から見て左側にブースを敷きつめ、右側はブースがよく見えるような余白の空間とした。ブースの内部が主な飲食・物販のスペースとなっており、棚板の上には一階カフェでは食器や空きビン、二階本屋では本を敷きつめることで、棚に並べられたものの隙間、あるいはビンなどのガラス越しに向こう側の気配が感じられるようになっている。
ブースの内部では、食べるという行為と、本を選ぶという行為と、異なる行為が行われていて内部に入る人によってその動きには差異がある。ブースを並べ敷きつめた「もの」によって半透明なブースを形成し、内部での行為がうっすらと感じられる状態を作ることで楽しい空間を作り出すことを試みた。
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