卒展レポート

東京造形大学

2018年度 東京造形大学 ZOKEI展

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POSTER

近藤 直樹
造形学部デザイン学科 グラフィックデザイン

ポスターとは、視覚的に訴えかける宣伝・広告媒体、広報および広告を目的として掲出される紙片である。現代、電子媒体の急激な発達により、宣伝媒体としての限界を問われている。

では、そんなポスターの隠れた美点とは何か?それは想像させる余白を持っていることだ。伝達手段が視覚(静止画)のみの為、動き、音、匂い、質感、味などの余白はすべて受け手の想像力によって補完される。「どんな◯◯だろう?」と想像することで、体感したことのある何かが想起され、擬似的に五感が刺激される。ポスターを見る→余白を想像する→五感が刺激されるという、受動から能動へと変化する無意識のコミュニケーションシステムを持っていることこそがポスターの最大の美点であり本質である。

これはポスターの本質を壁の視覚(sense)を表すポスターと、床の五感(5senses)を表すモノリスでビジュアライズすることで、無意識を意識的に体感することの出来るグラフィックアートである。

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