卒展レポート

東京造形大学

2018年度 東京造形大学 ZOKEI展

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中心に住みなおす

森田 千優
造形学部デザイン学科 室内建築

日本は人口減少に伴い、都市のスポンジ化が進行するため、持続可能な都市を目指すには都市を縮小させて、中心市街地に住み直す必要がある。そのために、新しい「日本のタウンハウス」を考えた。

木造中層の建物群は風景をつくるように、街路側のファサードをパブリックなものとして共有している。この提案では、計画地である八王子の戦前の木造建築の街並みや、町家造りの建物を参考にした。各建物が中層のある程度のボリュームで独立することで、災害や更新の可能性に対応できる。それらが各々持つテラスや通路で繋がり、立体の回廊のようになる。そして区画ごとに路地と中庭を持ち、中庭側は街路側と変わり近代的なデザインとなっている。また、時代によってまちに必要な機能は変化する。それに対応できるように、このタウンハウスを住宅をベースにまちに必要な用途を混合して使用していく。時代ごとに住人主導で展開していくことが重要だ。

このように世代を超えて、記憶としての風景、空間を共有していくことが持続可能な都市に繋がると考える。

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