卒展レポート

東北工業大学

東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017

  • SNSで反響を出すための画像のレタッチを自動で行うアプリケーションの制作
  • SNSで反響を出すための画像のレタッチを自動で行うアプリケーションの制作

SNSで反響を出すための画像のレタッチを自動で行うアプリケーションの制作

川名 美羽
ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科

宣伝や集客といった目的でSNSに画像を投稿する人が多いが、そこで投稿した画像の反響は、ネームバリューを除けば、構図の決め方や加工のクオリティに大きく左右される。しかし、その人たちの多くは撮影に関して専門的な知識を持っておらず、大抵はスマートフォンのカメラで撮影している。このような条件の下で撮った画像をSNS上で反響が出るようなものになるように自動的にレタッチするアプリケーションを制作することにした。

魅力的な画像生成に必要と思われるプロセスは以下の通りである。
画像を読み込む→食べ物を見つける→適当に色調補正→トリミング→画像を保存
この中の食べ物の見つけ方に関しては、ハフ変換を用いた。抽出された食べ物がある位置に「シズル感」を出すために湯気を加え、さらに色調補正を施した。食べ物を大きく見せるためにトリミングをする処理も加えた。トリミングは6枚出力された画像の中から良いと思ったものをユーザーが選ぶ。

このアプリの使用時とinstagram内のフィルター使用時では、かかる時間にほとんど差がない。また、エンゲージメント率を比較すると、本アプリで加工した画像の方がinstagramのフィルターで加工したものよりも若干高い。つまり、食べ物の画像に特化した加工が、短時間で、インスタグラムのフィルターより魅力的に加工できるという点ではこのアプリは有効だったのではないだろうかと考える。

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