東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017
木の弾性を生かした椅子の提案
- 佐藤 涼太
- ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科
木ならではの弾性を生かして座り心地の良い椅子を目指した。木の弾性を効果的に生かす生産技術として、成形合板に着目した。アイデア展開の結果、座面を成形合板で製作し、座った際に木の弾力でクッション効果がでるようなデザインにするというアイデアに絞り込んだ。
スケッチと3DCADおよび実物の試作での検討を通して、以下のようなデザインの詳細を定めた。
・座った際に弾力が生かされる形として、クッションパーツをアーチ状にする。
・クッションパーツが簡単に椅子本体から外れるのを防ぐため、引っ掛かるようにする。
・クッションパーツの組み合わせを簡単に自由に変えられるようにする。
仕様
外形寸法: 幅450mm×高さ800mm×奥行400mm
材料: ブナ
仕上げ: 座面:ニス塗り 本体:オイル塗り(チークオイル)
完成品に実際に座ってもらう検証を行ったところ、特に体重の軽い女性があまり弾力の効果を感じないことがわかった。このための対策として、使用者の体重に応じてクッションパーツの個数を変えられるようにしたり、曲がりやすさの異なるクッションパーツを用意し、購入時に座る人の体重に合わせて選べるようにするなどといったことが考えられる。