東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017
生活に合わせた使い方ができる木製椅子の提案
- 田澤 元気
- ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科
木材での椅子の制作にあたり、以下のことを基本コンセプトに定めた。
・木材の断熱性、殺菌効果、比強度の高さや弾力性といった特徴を生かす。
・毎日のように使うものなので、用途によって使い分けられるようにする。
・成形合板の技術を用いた新しい椅子の形を模索する。
スタイリングとしては、2つの座椅子を合体させてデスクワークにも対応した座面高さに変更できるようにするというアイデアに基づき、ディテールを決めていった。
・お尻にフィットさせるための曲面を座面だけでなく底面にも設けた。これにより、座椅子形態では床への接地面が少なく埃が付きにくくなる。また合体形態では足を自由に前後できるスペースが確保できる。
・背もたれを取り外し可能にし、座り方の自由度を高めた。
・座った際に前後に転がるのを防ぐためのストッパーと、合体時に2つの椅子を重ねて固定するためのパーツを、透明な素材を用いて作成した。
・高級感を出すために表面に木目調のシートを貼り付けた。
・合板の積層構造が見える端面には、着色も兼ねて仕上げ用のニスを塗付した。