東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017
「無意識」をテーマとした冊子の制作
- 加藤 理子
- ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科
普段から人の無意識の仕草や癖、習慣に興味を持っている。朝起きてから眠るまでの間に、人は様々な行為を無意識の内に行っている。普段は形として見ることのできない「無意識」を、デザインを通して可視化することを目的に、通学・通勤中などに気軽に読める冊子を制作した。
表紙:生活の端々で無意識の行動が存在しているということを表現するため、「むいしき」という文字を散りばめて配置した。
内容: 観察を通して見つけた「みんなのむいしき」と、自分の生活を振り返ることで見つけた「わたしのむいしき」の2つから構成した。各16個ずつ、計32個のイラストを掲載し、一言程度の手書きの文章を添えた。冊子の内容を「みんな」と「わたし」という分け方にすることで、冊子を読み終わった後に、自分自身と他者の両方に対して新しい視点を持つことを期待した。
イラスト:誇張表現が可能で、読者が直感的に自身の経験を連想しやすいイラストを使用した。様々な無意識を探す際に感じた独特な面白さを表現したいと考え、観察中に感じた印象や発想も織り交ぜた。読む人それぞれの考える余地を残したかったため、着色無しとした。また、ページの中でイラストの存在を強調するため、余白を多くとった。さらに、イラストとの整合性を持たせるために文章は手書きにした。