卒展レポート

東北工業大学

東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017

  • 絞り染を活かしたキモノの制作
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絞り染を活かしたキモノの制作

松浦 春菜
ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科

布をたたみヒダをとって糸で縛ったり、畳んだり、くくることで染料が染みこまないようにし、模様を表現する技法である絞り染を応用した制作を行った。滲みやぼかしの表現、模様の構成などについて追求し、試作を繰り返すことで、意図通りの模様や色を実現できるようになった。

【平縫い絞り】花の流れる動きが現れるように工夫した。白い花が光を浴びた様子をイメージした。
【巻き絞り】横と斜めに細かい鱗模様を表した。木の棒を使い、薄黄色、薄青、青の順で重ね、水彩画のような表現にした。
【平縫い絞り】柄に間隔をあけ、模様のない部分を作った。柄を引き立てるために珊瑚色を2回重ね染めで仕上げた。
【くくり絞りと平縫い絞り】木目の柄を浴衣に仕上げた。工程を繰り返すことで、絞った線がはっきりと細く現れるように心がけた。
【嵐絞り】下部は嵐絞りを活かして青のグラデーションを重ね、上部にはアクセントとしてピンクを入れた。
【巻き絞り】滲みの効果と大胆な表現が可能な巻き絞り技法を用いた。白を活かし、滲みがくっきりと現れるように、1mmの麻紐と輪ゴムを用いた。
【くくり絞り1】 曲線を大きく活かすために輪ゴムのみで絞って染めた。円同士の間隔を変えることで明暗の差を大きくし、滲みとメリハリのある模様に仕上げた。
【くくり絞り2】偶然性を活かした染め方。布を捻りながら巻き、生地の白を際立たせるためにくくり絞りを応用した。

作品一覧