東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展2017
DCモーターを活用したモビリティの提案
- 大柳 海樹
- ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科
国内ではインフラ状況と性能上の問題から普及率、注目度共に低い電気バイクをより多くの人に知ってもらうために、現時点で最も有効活用できるであろうスポーツの分野向けに特化してデザインし、実際に運転できるプロトタイプを制作した。
基本構造は、フルサイズのATV(All Terrain Vehicle)と中型自動二輪をベースにチェーンドライブ型リバーストライクタイプ(前輪2輪、後輪1輪)とした。これにより、バッテリーの積載量を増やし大きなモーターの積載を可能にした。また、走行の安定化と自立性の向上による転倒しづらいライディングを実現した。
最大出力を向上するために、2200wの大型DCモーターを採用。メインフレームのフロントにはATVの構造を応用し、ダブルウィッシュボーンアームを使用。フロントタイヤ及びホイールは従来の2輪バイクのタイヤを装着するため、アクスルとナックルをATV用のものから加工した。
通常走行におけるトルク/速度の変速を可能にするため、低速/中速/高速の3つの速度モードがあり、状況に応じたモーター出力で安定した走行を可能にしている。車体の大きさ、形状から取り回しを考慮しバックギアを搭載。バックでの転倒を防止するため、バックギアの出力は通常走行時の半分にカットされる。