卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • 八王子市立高尾山学園のための学習導入支援ツールの開発-不登校状態の経験を有する児童生徒のためのデザイン支援-
  • 八王子市立高尾山学園のための学習導入支援ツールの開発-不登校状態の経験を有する児童生徒のためのデザイン支援-
  • 八王子市立高尾山学園のための学習導入支援ツールの開発-不登校状態の経験を有する児童生徒のためのデザイン支援-
  • 八王子市立高尾山学園のための学習導入支援ツールの開発-不登校状態の経験を有する児童生徒のためのデザイン支援-

八王子市立高尾山学園のための学習導入支援ツールの開発-不登校状態の経験を有する児童生徒のためのデザイン支援-

高橋 拓夢
大学院 情報・デザイン工学専攻 コミュニティデザイン研究室

2004年設立の八王子市立高尾山学園は、不登校状態となった市内の児童生徒を受け入れる小中一貫の不登校特例校である。同学園に転入学を希望する児童生徒は、概して習熟度が一般的な学年のそれに満たず、かつ多様であり、学習習慣を獲得できていない者も多い。

本研究は、同学園併設の適応指導教室「やまゆり」と、学園内設置の特別支援教室「きよたき」を対象として、学習環境とルーティンの観点から独自開発した学習導入支援ツール「とんとん走れ」の検証と改良を通して、同種ツールの設計要件について考察した。同ツールは(1)目標設定シート(2)タブレットPC用の横スクロール型アクションゲームアプリ(3)報酬スタンプの3点で構成され、自習前に(1)と(2)を使用し、目標達成に応じて(3)を使用する。検証の結果、被験者の学習意欲の程度にもよるが、同ツールが自習の導入時に円滑性と継続性をもたらすことを確認し、設計要件とその要素が学習の導入と習慣に及ぼした効果について明らかにした。

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