卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • 患児に対する吸入器のプレパレーション・ツール
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患児に対する吸入器のプレパレーション・ツール

大沼 凌
工学部 デザイン学科 感性インタラクション研究室

医療機器の一つである吸入器は年齢に関係なく、吸入薬を霧状にし、鼻・口を覆うマスクをするなどして直接気管支に届けるための器具である。特に経口薬を上手に摂取できない乳幼児でも確実に効果が見込まれる。

吸入器を使用する子どもの多くは、何が行われているのか理解が難しく、嫌がったり、恐怖を感じ、泣き出してしまう。そのため、吸入は親に抱かれた状態で実施することや、子どもが興味のある絵本等を用いて注意を逸らしながら実施することが多い。しかし、子どもにとっては吸入の必要性や、治療に繋がることがなかなか理解できない。

これらを考慮して、吸入用プレパレーション・ツールでは、子どもが興味を持ちやすく、理解を促進させるための工夫が必要不可欠であると考えた。そこで本ツールは、気管支の状態を立体的にすることで、現在の状態と吸入することでどれだけ差があるかを直感的に見て分かるようにした。各パーツは、透明で弾力性があり、手に取ることで更に理解が深まるようにした。

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