卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • 服薬継続支援ツール
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服薬継続支援ツール

高桑 巴菜
工学部 デザイン学科 感性インタラクション研究室

小児患児に対する服薬支援は保護者中心であり、本人への指導は乏しい現状がある。そこで、子どもが主体的に服薬ができることと、患児が継続的に服薬をすることへの理解を促すデザイン要素を明らかにすることを目的とし、ツールの開発を行った。

年齢差や性差による好みに応じて、イラストを差し替えたり、折り畳んでみたりと様々な形状にすることも可能である。イラストは、色づかいや模様の工夫、突拍子もない組み合わせなどを描くことで患児の興味を引き、患児だけのストーリーが生まれることを意図し、本人にとって特別なものとして存在できることを狙いとした。

服薬への理解を促す役割として、薬を継続することの大切さと意味などについての傘型の説明ツールを制作した。傘を開いた内側には絵本のような話の展開があり、傘を回しながら読むものである。凹型のスクリーンのような形状は没入感があり、集中して見ることで理解を促すことができると考えたためである。本ツールは小児看護の専門家との共同研究として開発した。

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