拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」
安心感を与える抱き付き要素の検討
- 納見 明沙子
- 工学部 デザイン学科 メディアクリエイション研究室
本研究の目的は、座位状態において安心感を与える抱き付き型の形と大きさの検討をすることである。練習用モデルを含めた4つの抱き付き型モデルを制作し、それらモデルの比較検討実験を行った。各モデルを抱く時間は2分間とし、その間の安心感の時間的変化を評価させながら、抱き付き後に口頭質問、実験後にアンケートを実施した。
実験結果から安心感を与える抱き付き要素は(1)体との接地面が広いこと(2)膝に乗せた時に安定感があること(3)抱き付き時の手を保持しやすいくびれがあること、の3点が分かった。(1)が安心感を与え、(2)(3)がその安心感を損なわせないために必要だと考えられる。男女別の結果では男女の体型の違いが結果に影響した。女性だけの結果では体格ごとに評価の高いモデルが分かれた。また男性は体格の良い人に抱き付く安心感を再現したモデルの評価が低く、男女で抱き付き型に求めるものが違うことが示唆された。