拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」
創造性の定量的評価手法の提案
- 朝倉 誓哉
- 工学部 デザイン学科 メディアクリエイション研究室
本研究の目的は、創造性の定量的な評価手法を提案することである。そこで、LEGO社のブロック6パーツで多数のバリエーションを組み立てられるLEGOアヒルに注目した。共に用いるツールとして、スマートデバイスで稼働する画像認識を用いた創造性計測ツール「AHIRU」を制作した。提案する創造性の定量的評価の流れは、(1)制限時間内で可能な限り多様なバリエーションのLEGOアヒルを組み立てさせる(2)(1)で組み立てたLEGOアヒルと「AHIRU」を用いて画像認識し取得する③創造性が定量的なポイント(以下:創造性ポイント)で示される。
創造性ポイントと順位との心理変化の差異を本学の学生11名に対し調査した。調査結果から、創造性ポイントと順位といった定量的表示方法の違いによってモチベーションおよび創造性向上意欲が変化することが明らかになった。本研究におけるツール制作と調査結果から、創造性を定量的に評価する手法を提案できた。