卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第30回「卒業・修了展」

  • スーツケースに後付け可能なブレーキ機構の開発に関する研究
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スーツケースに後付け可能なブレーキ機構の開発に関する研究

泉川 央樹
工学部 デザイン学科 ユーザエクスペリエンスデザイン研究室

国内外への旅行者数の増加に伴い、旅行カバンを原因とする事故が増加している。本研究ではこれら事故低減を目的に、スーツケース(以下、旅行カバン)に後付け可能なキャスタ用ブレーキ機構の開発をおこなった。

このブレーキ機構は2パーツ1組で、これを2組(計4パーツ)用いる。各パーツはABS樹脂で製作し、内部にネオジム磁石を内蔵することで、キャスタへの強固な取り付けと容易な取り外しをおこなうことができる仕組みとした。また取り付け時はブレーキ機構と地面が接触することのないよう設計した。

開発したブレーキ機構の性能評価をおこなうため、旅行カバンの向き2条件、ブレーキ機構の取り付け方3条件、荷重7条件および勾配3条件を設定した環境下で計378回の実験を実施した。その結果、ブレーキ機構を対角のキャスタに取り付けた場合、旅行カバン内の荷重118Nまでかつ傾斜15degまでの環境下であれば100%の精度で旅行カバンの静止に効果を発揮する傾向が見られた。

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